ウエディング業界でご活躍の様々なプロの中には、たくさんの男性スタッフさんもいらっしゃいます。
ウエディングは花嫁さまと女性スタッフさんだけじゃない!!
新郎さまと同じく輝いてご活躍の男性スタッフさんにお話を伺っています。
第8回
鎌田 弥隆 さん
MATEI代表
2017/7/19 INTERVIEW
第8回はジュエリーの真価を問い続け、大手宝飾メーカーから独立を果たした
MATEI代表の鎌田さんに、初夏のアトリエにてお話を伺った。
―まずは店名の由来から教えてください。
MATEI(マテイ)とは日本の古語でもある「真手/まてい・までい」を語源にしています。
これは今でも東北地方に伝わる言葉で、「丁寧な」といった意味が含まれているんです。
使い方としては「真手な仕事」とか…特に「まてい」の「ま」は二つ揃って完全であり、左右両手の意味も含んでいるそうで、語感も意味も気に入って店名にしました。
以前は10年以上、大手の宝飾メーカーに勤めており、そこで彫金教室の講師もしていました。
その中で一般的な物販以上に「マリッジリング」には魅力を感じていたんです。
もっとお客さまがリングを作るサポートをしたいと思い、現在のスタイルのアトリエにしました。
―昨年リリースされたサービスが大変好調と伺いましたが、どんなサービスですか?
「愛鎚 AIZUCHI」のことですね。
これは日本語の「相槌を打つ」という語源になぞらえいてます。
MATEIではおふたりでマリッジリングをお作りいただく際、指輪を作る道具から手作りしていただきます。
私は結婚とは「二人が向き合い、気持ちを伝え合う」ことだと思っていて、「相槌を打つ」ようにお互いの気持ちを伝え合いながら、まずは一本の金鎚(かなづち)をお作りいただきます。
そこからMATEIではその金鎚を「愛鎚 AIZUCHI」と名付けました。
道具となる愛鎚は、リングの外側に描かれる鎚目と呼ばれる模様を打ち込んでいただくものです。
もちろん、この道具も専用BOXに入れてお持ち帰りいただけますし、マリッジリング以外にもおふたりに新しい家族が増えられた際のベビーリングなどの制作にお役立ていただけます。
マリッジリングをきっかけに家族の絆となることが、この愛鎚に込める願いです。
最近ではベビーリングだけではなく、赤ちゃんのお食い初めのベビースプーンの制作に愛鎚をご利用いただくことも増えてきました。
使用後はスプーンの形状をバングルにして、いつの日かプレゼントしたいという声も聞いています。
こういった「愛鎚 AIZUCHI」をきっかけに、おふたりの今後の人生の絆作りに関われたら幸せだなと思っています。
特に男性はウエディングの準備の様々な局面で「なんでもいい」と話しがちですが、本当はそんなことないんですよ。
こういったリング作りだと男性も自分の意見を出しやすいみたいで、とても楽しそうに率先して作られている姿をよくお見かけします。
あとはアンケートに「これなら指輪をなくすことがなさそう」って書いていただいたこともあるので(笑)
間違いなく、思い入れがあるんだなと感じています。
―マリッジリングの人気のデザインの傾向などはありますか?
シンプルなデザインを望まれる方がとても多いですね。
だからこそ制作の過程を楽しむことで、結婚式の準備にも新たなストーリーが生まれるし、他のリングとは決定的に違うと感じていただけるのも「愛鎚 AIZUCHI」の魅力かもしれません。
特に最近では「愛鎚 AIZUCHI」をご利用いただいての人前式もお問合わせが増えてきています。
結婚の承認をゲストにお願いする際に、実際のマリッジリングをゲストの方々にも一打ずつ打っていただくんです。
ゲストの方々にも一緒にお二人の絆となるマリッジリングを作り合うリングは意味深く、結婚の儀の承認にはぴったりです。
*「愛槌 AIZUCHI」での人前式の様子
https://youtu.be/axXQVRtFrxo
*江ノ島でウエディングをお考えの方はご紹介いたします。
どこまでも深く結婚するおふたりに寄り添って、マリッジリングとその先に続くアニバーサリーギフトの開発を手がける鎌田氏。
穏やかな語り口とは裏腹に、秘めた情熱を感じる時間となった。
また2017年6月のブライダル産業フェアにもこの「愛鎚 AIZUCHI」での人前式を新たなサービスとして出展するMATEI。
結婚の記念に買い求めるマリッジリングから、もっと意味のあるマリッジリングとして、全国の新郎新婦の元へ「愛鎚 AIZUCHI」が広まっていくのも間もなくのように感じた。
DATA
撮影:岩村美佳
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